神社の境内に大きな「茅の輪(ちのわ)」が飾られているのを見たことはありませんか?
これは、1年の折り返しにあたる6月に半年間の汚れを落とす「夏越の祓(なごしのはらえ)」という神事の準備です。
この記事では、初めて夏越の祓に行く方に向けて、意味や読み方、茅の輪くぐりのやり方、人形(形代)の書き方といった作法を分かりやすく解説します。神社へ向かう前にスマホでサッと確認して、スムーズに参拝しましょう。
夏越の祓とは?読み方と意味を簡単に解説
まずは夏越の祓の基本的なポイントを表にまとめました。
| 疑問 | 答え |
|---|---|
| 読み方 | なごしのはらえ(「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」と呼ぶことも) |
| いつ行うか | 一般的には毎年6月30日 |
| 何をするか | 半年間の罪や穢れ(けがれ)を祓い清め、残り半年の無病息災を祈る |
| 茅の輪くぐりとは | 茅(ちがや)で編んだ大きな輪をくぐって身を清める行事 |
| 人形、形代とは | 人の形をした紙。自分の穢れを移して神社に納めるもの |
| 食べ物 | 水無月(みなづき)という和菓子や、夏越ごはんなど |
| 初穂料 | 人形を納める際に必要になる場合がある(神社により異なる) |
| どこでできるか | 全国の多くの神社。ただし実施有無や規模は異なる |
古くから日本で行われてきた「大祓(おおはらえ)」は、6月と12月の年2回行われます。このうち、6月のものを「夏越の祓」、12月のものを「年越の祓(としこしのはらえ)」と呼びます。
夏越の祓はいつ?2026年は6月30日を中心に確認
夏越の祓は、原則として毎年6月30日に行われます。2026年も6月30日(火)が中心となります。
ただし、茅の輪が設置される期間は神社によって異なります。「6月中旬から7月上旬まで長く設置している神社」もあれば、「6月30日の神事当日のみ」という神社もあります。そのため、お出かけ前に必ず各神社の公式サイトなどで日程を確認しておくのがコツです。
夏越の祓では何をする?まず押さえたい3つのこと
夏越の祓で一般的に行うのは、大きく分けて以下の3つです。
- 茅の輪くぐり(境内に設置された輪をくぐる)
- 人形(形代)を納める(自分の穢れを紙に移す)
- 大祓式への参列(神職によるお祓いを受ける)
初めて行く方に向けて、当日のスムーズな流れをご紹介します。
【初めて行く人向けの当日フロー】
- 神社の公式サイトで日時や茅の輪の設置期間を確認する
- 形代・人形の受付方法(事前受付か当日か)を確認する
- 神社に到着したら、案内板を見て茅の輪をくぐる
- 大祓式(神事)に参列する場合は、時間に余裕を持って早めに到着する
- 参拝後、行事食(水無月や夏越ごはん)を味わって無病息災を願う
茅の輪くぐりのやり方|左・右・左の順番を確認
茅の輪くぐりは、一般的に「8の字」を描くように3回くぐります。基本の手順は以下の通りです。
| 手順 | 動き | 注意点 |
|---|---|---|
| 1周目 | 正面でお辞儀をしてから、左足からまたいで輪をくぐり、左回りで正面に戻る | くぐる際は神様への敬意を込めて一礼します |
| 2周目 | 正面でお辞儀をしてから、右足からまたいで輪をくぐり、右回りで正面に戻る | 逆回りにならないよう注意 |
| 3周目 | 正面でお辞儀をしてから、左足からまたいで輪をくぐり、左回りで正面に戻る | 1周目と同じ動きです |
| 参拝へ | 正面でお辞儀をしてから、左足からまたいで輪をくぐり、そのまま社殿へ進む | まっすぐ神前へ向かい、通常の参拝を行います |
※くぐる際に「水無月の 夏越の祓 する人は 千歳の命 のぶというなり」という歌を唱える作法もありますが、神社によってくぐり方や唱え言葉が異なる場合があります。必ず現地の立て看板などの案内に従ってください。
人形・形代の書き方と納め方
人形(ひとがた)や形代(かたしろ)と呼ばれる紙を用いてお祓いをするのも夏越の祓の特徴です。
| 項目 | 一般的な内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 書く内容 | 自分の氏名と年齢(数え年) | 神社によって生年月日を書く場合もあります |
| 作法 | 紙で自分の身体(特に具合の悪いところ)を撫でる | 穢れを移すイメージで行います |
| 息を吹きかける | 紙に自分の息を3回吹きかける | これも穢れを移す作法のひとつです |
書き終わった人形は、初穂料とともに神社の社務所や専用の箱に納めます。家族の分をまとめて持っていくことも可能な場合が多いですが、詳細は神社の案内に従ってください。
初穂料は必要?金額や封筒で迷ったときの考え方
茅の輪をくぐるだけであれば無料(お賽銭のみ)という神社も多いですが、人形を納めたり、大祓式に参列したりする場合には「初穂料(はつほりょう)」を納めるのが一般的です。
- 金額の目安: 神社によって異なりますが、お気持ち(志)として1,000円〜3,000円程度としているところや、金額が指定されているところがあります。
- 渡し方: 人形を受け取る際に入っていた封筒にお金を入れて納めるか、社務所で直接お渡しします。
迷った場合は、事前に神社の公式サイトを確認するか、現地で神職の方に伺うと安心です。
夏越の祓で食べるもの|水無月・夏越ごはんを解説
行事につきものの「食」も楽しみの一つです。夏越の祓にちなんだ食べ物を比較しました。
| 食べ物 | 特徴 | 楽しみ方 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 水無月(みなづき) | ういろうの上に小豆を乗せた三角形の和菓子 | 氷を模した三角形と、魔除けの意味がある小豆で涼と厄除けを願う | 主に京都を中心とした関西の文化。6月末は和菓子店が混雑します |
| 夏越ごはん | 雑穀ごはんに茅の輪に見立てた丸い食材を乗せたもの | 丸いかき揚げや野菜を乗せ、自宅でもアレンジして作りやすい | 近年提唱された新しい行事食です |
💡 京都で水無月と一緒に楽しむなら
京都では、夏越の祓の時期に水無月を食べる文化が深く根付いています。京都方面で参拝する予定がある方は、ぜひ京都の夏越の祓・茅の輪くぐりガイドも確認してみてください。
神社へ行く前に知っておきたい持ち物と注意点
- アクセス方法の確認: 大祓の当日は周辺道路や駐車場が混雑しやすいため、公共交通機関の利用がおすすめです。
- 雨天時の対策: 茅の輪は屋外にあるため、雨の日は傘をさしてくぐることになります。混雑に備えてコンパクトな傘を用意しておくとスムーズです。
- 時間の余裕: 神事(大祓式)の開始直前は混み合います。参列を希望する場合は早めに到着しておきましょう。
京都・東京で夏越の祓に行くなら
全国の神社で行われる夏越の祓ですが、お住まいの地域や旅行先で参拝しやすい神社を探しておくのがおすすめです。
- 東京エリアの方: 仕事帰りに行ける神社や、駅から近くて迷いにくい神社を知りたい方は、東京の夏越の祓・茅の輪くぐり神社ガイドをチェックしてみてください。
- 京都エリアの方: 水無月と一緒に夏越の祓を楽しみたい方、歴史ある神社で茅の輪をくぐりたい方は、京都の夏越の祓ガイドがおすすめです。
よくある質問
Q. 6月30日を過ぎても茅の輪はくぐれますか?
A. 神社によっては7月上旬まで茅の輪を残しているところもあります。ただし、神事(大祓式)自体は6月30日に終わっていることがほとんどです。茅の輪の設置期間は各神社の公式サイトなどで最新情報を確認してください。
Q. 喪中ですが夏越の祓に行ってもよいですか?
A. 忌引き期間(一般的に50日以内)を過ぎていれば参拝して問題ないとされることが多いですが、気になる場合は事前に参拝予定の神社へ問い合わせておくと安心です。
まとめ
夏越の祓は、半年間の疲れや穢れをスッキリ落として、清々しい気持ちで後半のスタートを切るための大切な節目です。
茅の輪くぐりの作法や人形の書き方は難しく見えるかもしれませんが、基本的には「現地にある案内に従って、心を込めて行うこと」が一番大切です。ぜひご近所の神社や、お出かけ先の神社の情報を確認して、無病息災を祈願してみてくださいね。
参考にした外部URL
- https://www.jinjahoncho.or.jp/ :神社本庁公式(大祓・夏越の祓の意味や歴史の基本情報)
- https://ja.kyoto.travel/ :京都観光Navi(京都における夏越の祓・水無月の文化について)
- https://www.komenet.jp/ :公益社団法人米穀安定供給確保支援機構(行事食「夏越ごはん」の概要)


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