京都の本格的な夏の訪れを告げる神事「夏越の祓(なごしのはらえ)」。半年の穢れ(けがれ)を落とし、残り半年の無病息災を祈る伝統的な行事です。
京都の夏越の祓の最大の特徴は、神社での「茅の輪(ちのわ)くぐり」とあわせて、伝統和菓子の「水無月(みなづき)」を食べる文化が深く根付いていること。「今年はどこの神社へ行こうか」「帰りにどこの水無月を買おうか」と計画を立てるのも、京都ならではの楽しみ方です。
この記事では、2026年に京都で夏越の祓・茅の輪くぐりに行きたい方へ向けて、おすすめの神社5社(上賀茂神社・城南宮など)の比較や、水無月を楽しむためのモデルルートを実用性重視で分かりやすく解説します。
※神事の開始時間、茅の輪の設置期間、授与品の内容や初穂料などは、年によって変更される場合があります。お出かけ前には必ず各神社の公式サイトで最新情報をご確認ください。
※和菓子「水無月」の販売期間や在庫状況は店舗により異なります。6月30日当日は人気店で売り切れる場合もあるため、早めの時間帯の来店や事前予約をしておくと安心です。
京都の夏越の祓2026はいつ?まず結論
京都の夏越の祓において、まず押さえておきたい基本ポイントは以下の3つです。
- 神事の中心は「6月30日」
ほとんどの神社で、6月30日の午後から夕方にかけて夏越大祓の神事が行われます。 - 「茅の輪」の設置期間は神社によって違う
6月30日当日しかくぐれない神社もあれば、6月上旬から長期間設置している神社、7月上旬まで残している神社もあります。混雑を避けたい場合は、日程をずらすのがコツです。 - 「神社参拝+水無月」をセットで楽しむ
茅の輪をくぐった帰りに和菓子店へ寄り、水無月を買って帰るのが京都の定番スタイルです。
「茅の輪のくぐり方の作法(左・右・左の順番)」や「人形(ひとがた)の正しい書き方」を事前に確認しておきたい方は、以下の基本ガイドもあわせて参考にしてください。
▶︎ 夏越の祓の基本ガイド(茅の輪のくぐり方・人形の書き方)
京都で夏越の祓に行くならどの神社がいい?目的別比較表
京都には夏越の祓を行っている神社が数多くありますが、今回は特にアクセスしやすく、特徴が分かりやすいおすすめの5社をピックアップしました。ご自身の予定や目的に合わせて選んでみてください。
| 神社名 | エリア | 茅の輪設置の目安 | 主な特徴 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|---|
| 上賀茂神社 | 北区 | 6月中旬〜6/30 | ならの小川での人形流し、夜の神事 | 京都らしい本格的な夏越の祓を体験したい人 |
| 城南宮 | 伏見区 | 6/25〜6/30 | 愛車の茅の輪くぐり(7/1〜7/7)あり | 車でアクセスしたい人、家族連れ |
| 北野天満宮 | 上京区 | 6月下旬〜6/30 | 直径約5mの「大茅の輪」 | 初めての京都観光と合わせて巡りたい人 |
| 車折神社 | 右京区 | 6/1〜6/30 | 6月中ずっと茅の輪が設置されている | 嵐山方面へ行く人、予定を合わせやすい人 |
| 安井金比羅宮 | 東山区 | 6月上旬〜6/30 | 祇園・東山エリアの中心で立ち寄りやすい | 祇園・清水方面の街歩きをする人 |
京都の茅の輪くぐりおすすめ神社5選
上賀茂神社(賀茂別雷神社)|ならの小川と人形流し
京都の夏越の祓を代表する神社の一つが上賀茂神社です。百人一首にも詠まれた境内の「ならの小川」を舞台に行われる神事は、非常に風情があります。
- 神事の日程:例年6月30日(10:00〜夏越神事、20:00〜夏越大祓式など)
- 見どころ:夜20時から行われる夏越大祓式では、神職がならの小川に入り、参拝者から集められた人形(ひとがた)を川に流して罪穢れを祓います。かがり火が焚かれる夜の神事は幻想的です。
- アクセス・駐車場:市バス「上賀茂神社前」下車すぐ。参拝者用駐車場がありますが、6月30日夜は大変混雑するため公共交通機関の利用が推奨されます。
城南宮|茅の輪くぐり・人形流し・愛車の茅の輪くぐり
京都南インターのすぐ近くに位置し、方除け(ほうよけ)や交通安全の神様として知られる城南宮。車でアクセスしやすいのが最大のメリットです。
- 期間の違いに注意:茅の輪くぐりと人形流しは例年「6月25日〜30日」に行われます(神事は30日午後)。
- 愛車の茅の輪くぐり:7月1日〜7日には、専用の巨大な茅の輪を車ごとくぐって交通安全を祈願する珍しい神事が行われます。
- アクセス・駐車場:地下鉄「竹田駅」から徒歩約15分。無料の大駐車場(約200台)が完備されているため、ファミリー層やマイカー派に強くおすすめできます。
北野天満宮|京都観光と組み合わせやすい人気神社
学問の神様・菅原道真公を祀る北野天満宮は、京都市内の中心寄りにあり観光ルートに組み込みやすいのが特徴です。
- 見どころ:楼門に掲げられる直径約5メートルもの「大茅の輪(ジャンボ茅の輪)」は圧巻です。京都最大級の大きさで、絶好の写真スポットにもなります。
- アクセス・駐車場:市バス「北野天満宮前」下車すぐ。周辺には金閣寺や平野神社などもあり、半日観光の拠点にぴったりです。
車折神社|6月中に参拝しやすい候補
芸能神社としても有名な嵐山方面の車折(くるまざき)神社は、「6月30日の当日には行けない」という方に一番おすすめの神社です。
- 設置期間の長さ:例年、6月1日から6月30日までの1ヶ月間、本殿前に茅の輪が設置されます。混雑する月末を避けて、自分のペースでゆったりと茅の輪くぐりができます。
- アクセス・駐車場:嵐電「車折神社駅」下車すぐ。嵐山観光へ向かう道中にサクッと立ち寄れるアクセスの良さが魅力です。
安井金比羅宮|祇園・東山観光と組み合わせやすい
「縁切り・縁結び碑(いし)」で全国的に有名な安井金比羅宮。祇園や清水寺といった京都の王道観光エリアに位置しています。
- 見どころ:こちらも例年6月上旬から茅の輪が設置されます。悪縁を切り良縁を結ぶご祈願と合わせて、半年の穢れを落とすことができます。
- アクセス・駐車場:市バス「東山安井」から徒歩1分。周辺は道が狭く渋滞しやすいため、バスや徒歩でのアクセスが基本となります。帰りに祇園周辺で甘味を楽しむルートが作りやすいです。
京都の夏越の祓と水無月|食べる意味と楽しみ方
京都の夏越の祓を語る上で欠かせないのが、和菓子の「水無月(みなづき)」です。6月30日には、京都の街中の和菓子店やスーパーの店頭にたくさんの水無月が並びます。
🍵 水無月とはどんなお菓子?
白いういろう生地の上に、甘く煮た小豆(あずき)を乗せ、三角形に切り分けた和菓子です。
・三角形の形:暑気払いのための「氷の欠片」を表しています(昔は氷が貴重だったため)。
・小豆:赤い色には「厄除け・魔除け」の意味が込められています。
【水無月を買う時のコツと注意点】
- 基本的には6月に入ると販売を開始する店舗が多いですが、一番種類が豊富になるのはやはり6月30日です。
- 最近では定番の「白」だけでなく、「抹茶」や「黒糖」のういろうを使った水無月も人気があります。
- 老舗や人気の和菓子店では、6月30日の夕方に行くと売り切れていることが多々あります。午前中に買っておくか、可能であれば事前予約をしておくのが確実です。
目的別おすすめモデルルート(半日コース)
「どこの神社に行って、どう動くか」をイメージしやすいよう、3つのモデルルートをご提案します。
ルート①:京都らしい風情を満喫(上賀茂神社中心)
【おすすめの人】本格的な神事を見たい人、夕方以降に動ける人
- 夕方前: 出町柳や北大路周辺の和菓子店で先に「水無月」を購入しておく。
- 18:00〜: バスで上賀茂神社へ移動。茅の輪をくぐり、人形(ひとがた)を納める。
- 20:00〜: ならの小川で行われる「夏越大祓式(人形流し)」を見学し、幻想的な雰囲気を味わう。
ルート②:車で快適・家族連れ(城南宮中心)
【おすすめの人】マイカーで移動する人、混雑を避けたいファミリー
- 午前中: 車で城南宮の無料駐車場へ。スムーズに茅の輪くぐりと参拝を済ませる。
- お昼: 伏見・大手筋商店街方面へ移動してランチ。
- 午後: 伏見エリアの和菓子店(または帰り道のデパ地下など)で水無月を買って帰宅。お家でゆっくり水無月を味わう。
ルート③:観光ついでに立ち寄り(安井金比羅宮中心)
【おすすめの人】京都観光のスケジュールに組み込みたい人
- 午後: 清水寺〜二年坂〜八坂神社と、東山エリアを街歩き。
- 途中: 安井金比羅宮に立ち寄り、茅の輪くぐりと縁切り・縁結び碑の祈願を行う。
- 夕方: 祇園周辺の甘味処に立ち寄るか、四条河原町のデパート(高島屋や大丸)の和菓子売り場で名店の水無月を買ってホテルへ。
混雑回避と参拝前の注意点
6月30日の午後は、どの神社も「仕事帰り・学校帰り」の地元の人々で非常に混雑します。特に有名な神社では、茅の輪をくぐるためだけに行列ができることも珍しくありません。
- 日程をずらす:6月30日にこだわらない方は、6月20日過ぎの土日や、7月に入っても茅の輪を残している神社を狙うのが一番の混雑回避策です。
- 時間をずらす:どうしても30日に行きたい場合は、神事が始まる前の「午前中〜お昼過ぎ」に参拝を済ませてしまうのがおすすめです。
茅の輪くぐりの作法が不安な人へ
茅の輪のくぐり方は、基本的に「左回り → 右回り → 左回り」の8の字を描くように3回くぐり、最後に真っ直ぐ本殿へ進んで参拝します。
神社によってはそばに「くぐり方の看板」が立っていますが、混雑しているとゆっくり確認できない場合もあります。詳しいくぐり方の手順や、身代わりとなる「人形(ひとがた)」の正しい書き方については、以下の記事で分かりやすく整理していますので、お出かけの電車内などでサッと確認しておきましょう。
よくある質問(FAQ)
- Q. 雨の日でも茅の輪くぐりはできますか?
- A. 基本的に雨天でも決行されます(屋外に設置されたままです)。ただし、傘をさしながら順番を待つことになるため、足元には十分ご注意ください。
- Q. どんな服装で行けばいいですか?
- A. 厳格な決まりはありません。普段着で全く問題ありませんが、神社という神聖な場所ですので、極端に露出の多い服やサンダルは避け、歩きやすい靴で行くのが無難です。浴衣で参拝される方もいらっしゃいます。
- Q. 人形(ひとがた)の初穂料(料金)はいくらですか?
- A. 神社によって異なりますが、「お気持ち(志)」として賽銭箱に納める形式か、あらかじめ「一包み300円〜500円程度」と案内されていることが多いです。
- Q. 6月30日を過ぎてから行っても意味はありませんか?
- A. 夏越の祓の神事自体は6月30日に行われますが、お清めの気持ちがあれば、茅の輪が設置されている期間内に参拝してくぐることにも十分意味があります。
まとめ
京都の夏越の祓は、「茅の輪くぐり」でスッキリと穢れを落とし、「水無月」を味わって暑気払いをするという、心身ともにリフレッシュできる素晴らしい季節の行事です。
上賀茂神社で本格的な神事に触れるもよし、車折神社や安井金比羅宮へ観光ついでに立ち寄るもよし。ご自身の予定に合わせて、2026年の半分を締めくくる素敵なお出かけを計画してみてくださいね。
東京で夏越の祓に参拝する予定がある方は、都内の人気神社(東京大神宮や神田明神など)をまとめた以下のガイドも参考になります。
▶︎ 東京の夏越の祓2026|茅の輪くぐりおすすめ神社ガイド📍 もっと京都のお出かけ情報を探す
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本記事の作成にあたり、以下の公式サイトおよび観光情報を参照し、正確な情報の提供に努めています。


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