2025年8月23日(土)・24日(日)、愛知県西尾市・三河一色諏訪神社で開催される「三河一色大提灯まつり」は、450年以上の歴史を誇り、巨大提灯(ちょうちん)が夜空に浮かび上がる幻想的な夏の風物詩。起源は海の魔物を鎮めるためのかがり火。そのドラマチックな背景とともに厳かに続く伝統と迫力ある神事の数々は、訪れる全ての人々を魅了します。
この記事では、見どころ・アクセス方法・周辺駐車場・交通規制・出店情報・歴史や穴場スポット等までも網羅し、初めての方も地元ファンも満足できる大ボリュームで徹底解説します。最後までお読みいただき、事前の計画にぜひお役立てください。
イベント概要
イベント名 | 三河一色大提灯まつり |
開催日時 | 2025年8月23日(土)・24日(日) |
開催場所 | 三河一色諏訪神社(西尾市一色町一色宮添129) |
来場者数 | 約数千〜1万人規模 |
入場料 | 無料 |
有料観覧席 | 有料観覧席なし |
お問い合わせ先 | ・西尾市観光協会 TEL:0563‑57‑7882 ・諏訪神社 TEL:0563‑73‑4276 |
公式サイト | 三河一色諏訪神社公式サイト 西尾市観光協会サイト |
周辺マップ |
【三河一色諏訪神社】 |
三河一色大提灯まつりは、450年以上前に海の魔物を鎮めるために焚かれたかがり火が起源とされ、提灯に姿を変え発展してきた伝統的な祭礼です。
永禄年間(1558~1570年)、一色の漁村に被害をもたらす“海魔”を祓うため、諏訪神社で篝火(主に夜間に火を焚いて周囲を照らすための灯火)を焚く祈願が始まりました。
その後、寛文年間(1661~1672年)には提灯の使用が始まり、江戸時代中期には巨大で華やかな提灯が登場。その巨大さを競う風習が禁令に触れ、囚人が出るほどの熱狂ぶりだったといわれています。
平成には修復を重ねて今の形にに至りました。現在では、全長6~10m・6組12張の巨大提灯が夏の夜空を彩るまでに。2004年には大提灯6組12張と柱組一式が愛知県の有形民俗文化財に指定されました。
また、提灯の絵柄と文字には奥ゆかしい歴史や意味合いがそれぞれに込められており、その背景を知ることでより一層大提灯の魅力を体感することができるでしょう。
当日の詳細スケジュール
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三河一色大提灯まつりは毎年8月の第4土曜日・日曜日と2日連続で開催されています。公式サイトでの本年度日程は未更新のため、以下に例として昨年度の主なイベントスケジュールをまとめてみました。
※公式サイトでの最新版スケジュールが発表され次第、随時追記していきます。詳しくは、お祭りお問い合わせ先のお電話でご確認をお願いいたします。
2025年8月23日(土)
柱立て・屋根形覆揚げ作業ののち、
- 8:00頃~:大提灯吊り上げ
※各組2張ずつカグラサンを使って引き揚げられる - 11:00頃:12張全ての大提灯が掲揚
- 15:00〜/20:00〜:神楽奉納
※各組1名ずつ選出された神子(巫女・小学3〜6年の女子)6名が、三河一色諏訪神社の神楽殿で奉納される。
- 19:00~23:00頃まで:大提灯献燈祭(火入れ点灯式)
※各組代表がお祓いを受け、御神火を授かる。大提灯下で大ろうそくに御神火を移し献灯される。
※火が炊かれるのは1日目の土曜日夜のみ。
2025年8月24日(日)
- 9:30〜:弓道奉納大会
- 10:30〜:例祭(神事)
- 17:00頃~:大提灯降納(撤収)
※「あげ神楽」を合図に降納され、お祭りの幕を閉じます。
土日両日、境内の太鼓打ち込み奉納が随時行われます。
見どころは?
巨大提灯
なんといってもお祭りの名前にも含まれている『大提灯』は、圧巻の迫力と厳かな魅力に包まれたこの催しのシンボルと言えるでしょう。全長6~10m・重さ最大1トン級の巨大提灯が全6組12張で公開されます。
間浜組の提灯は特に大きく、迫力満点です。
漆黒の夜空に浮かぶ提灯絵巻
神話や歴史を描いた和紙絵が、炎にゆらめき幻想的に煌めきます。
神楽・太鼓・弓道奉納
伝統神事の荘厳さと熱気が祭を盛り上げます。
境内・参道に屋台群
カステラ、レモネードなどの定番からうなぎなどの地元グルメまで並びます。
アクセス方法
電車の場合
名鉄「西尾」駅 から名鉄東部交通 一色線「一色大宝橋」 バス停下車(約15分乗車)、徒歩約6分
車の場合
東名高速「音羽蒲郡IC」より約40~50分
旧国道23号「道の駅 にしお岡ノ山」付近降り口より約20分
バスの場合
東部交通バス「一色大宝橋」下車、徒歩約7分
名鉄「碧南」駅/「吉良吉田」駅 → ふれんどバス利用、「大宝橋」下車、徒歩約5分
周辺の駐車場
臨時駐車場・無料
総収容台数:約1200台
- 中部小学校:約200台
- 南部小学校:約200台
※どちらの駐車場からも会場付近まで徒歩圏内ですが、大幅な混雑が予想されます。 - 一色さかな広場・魚市場の駐車場:約400台
※こちらから会場付近前までは徒歩約30分と大分距離があります。
※通常営業日は観光バス30台/乗用車200台の収容範囲です。
臨時駐車場「三河屋製菓一色工場 」・有料
三河屋製菓株式会社専用駐車場:1台・1000円
※その他周辺店舗・住宅地への路上駐車厳禁です。地元への配慮を忘れずに過ごしましょう。
交通規制
例年、会場周辺で車両の通行規制および臨時駐車場誘導が実施されます。公共交通の利用が推奨されています。
※上記規制マップは昨年度のものを参照。公式サイトで本年度分の最新版に更新され次第、追記していきいます。
周辺の宿泊施設
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西尾市・碧南市・蒲郡市・南知多エリアに多数。
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祭前後の宿泊確保は早めが安心。
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特に三河湾を望む蒲郡や南知多の温泉宿は、旅の疲れと夏の風情を癒してくれます。
出店・屋台・キッチンカー情報
公式サイトでの本年度出店予定は未更新のため、以下に例として昨年度の日程・内容を記載してあります。
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- 営業時間:23日(土)▶︎9:00~22:00/24日(日)▶︎9:00~14:00頃
※2日目の屋台営業は午後から撤収されるため、しっかり屋台を満喫されたい方はお昼前までに来場されておくと良いでしょう。
- 食べ物:典型的な祭りメニューの屋台に加え、可愛いベビーカステラ、おしゃれなレモネード、地元うなぎなどの名物なども見受けられます。
- 出店場所:境内・神社周辺の参道・近隣商店街通りに密集しています。
しっかりとした屋台のボリュームは、お祭り気分を盛り上げてくれますね。
お手洗いやベビーコーナーなど
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トイレ:会場の三河一色諏訪神社にあり。
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ベビーコーナー・オムツ替え室:明記無し。神社のトイレ内に簡易対応の可能性あり。赤ちゃん連れの方は事前準備が必要です。
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休憩所:境内の軒下や境内ベンチ、屋台間スペースが非公式の休憩場所として利用可能。
必見!穴場スポット
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早朝吊り上げ見学(8時〜11時)
観客が少ない時間帯で、大提灯の組み立てから吊り上げ作業の臨場感を間近で体感できます。
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昼間の巨大提灯撮影
提灯は太陽光の下でも存在感たっぷり。青空背景に映えるフォトスポット。
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神社裏手の神楽舞台脇
観客が集中しがちな境内中心部を避け、踊り手と太鼓の音が響く本格的な一場面が見られます。
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弓道奉納大会のタイミング(24日午前)
神事と祭の両方を重ねて楽しむ上級プランにぴったりの時間帯!
まとめ
三河一色大提灯まつりは、450年を超える歴史と、海魔を鎮めるために始まったかがり火の伝統が、「巨大提灯」という形となって今に息づく、圧倒的スケールの夏祭りです。夜に浮かび上がる闇と炎のコントラスト、昼間の豪快な組み立て風景、神楽や太鼓、弓道といった荘厳な神事は、参加者に郷土の深い文化を体感させてくれます。
屋台では地元グルメも楽しめ、家族連れやカップル、歴史好き・写真愛好家など、どんな人でも楽しめる内容となっています。
混雑・暑さ・お手洗い設備などの確認には随時ご注意ください。早朝や昼間の時間帯を活用すれば、写真撮影や体験をゆったり楽しめます。上記情報を活用し、自分だけの“お気に入りタイム”を見つけて、心に残る夏の思い出をご堪能ください。
三河一色大提灯まつり参加の計画やSNS投稿、ローカル文化への理解などに、お役立てできましたら幸いです。
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