日本一やかましい祭りとして知られる「桑名石取祭」。毎年8月の第1土曜日と日曜日にかけて行われるこのお祭りが、2025年も三重県桑名市で盛大に開催されます。毎年多くの観光客が訪れ、幻想的な空間と勇壮な祭車の響きが調和する特別な時間を体験できます。
この記事では、桑名石取祭の歴史や特徴、開催日程、スケジュール、見どころ、そして「花火大会はあるのか?」という気になる情報まで徹底的にまとめました。初めて訪れる方でも楽しみ尽くせるよう、分かりやすい解説でお届けします。
イベント概要
三重県桑名市で毎年8月に開催される「桑名石取祭(くわないしどりまつり)」は、400年以上の歴史を誇る伝統的な祭りで、「日本一やかましい祭り」としても知られています。
2025年は、試楽が8月2日(土)、本楽が8月3日(日)に開催され、中心地の桑名宗社(春日神社)を起点に、鉦(かね)や太鼓を鳴らしながら30台以上の祭車(山車)が市内を練り歩きます。夜通し続く勇壮な叩き出しは迫力満点で、例年多くの観客を魅了します。
入場料などは特に無く、誰でも観覧可能です。会場周辺では交通規制が行われるほどの人出があり、遠方から訪れる場合はお早めの来場や宿泊予約が推奨されます。
また、盛大な祭典ではありますが、桑名石取祭では、花火大会はありません。しかし、例年石取祭の1週間前には「桑名水郷花火大会」が開催され、多くの熱気に包まれたまま、この祭典の日を迎えていることでしょう。
詳細は桑名市観光サイトや石取祭保存会公式サイトにて最新情報が案内されています。家族連れ・カップル・グループ仲間からお祭り好きマニアの方まで幅広く楽しめる、東海地方屈指の夏の風物詩です。
イベント名 | 桑名石取祭(くわないしどりまつり) |
開催日時 | 2025年8月2日(土)試楽 2025年8月3日(日)本楽 |
開催場所 | 桑名宗社(春日神社) |
例年来場者数 | 桑名市観光協会(TEL:0594-21-5416) |
入場料 | なし |
お問い合わせ先 | 桑名市物産観光案内所 TEL:0594-21-5416 石取会館 TEL:0594-24-6085 |
公式サイト | 桑名石取祭保存会 桑名市観光サイト |
周辺マップ | 桑名宗社(春日神社) 〒511-0023 三重県桑名市本町46 |
桑名石取祭とはどんなお祭り?
桑名石取祭は、三重県桑名市の桑名宗社(春日神社)の例祭として毎年8月の第1予曜日と日曜日の2日間に渡って開催される、約400年以上の歴史を持つ伝統行事です。起源は江戸時代初期にさかのぼり、かつて神社の神事に用いる石を川から拾い運んだことから「石取祭」の名が付いたとされています。
市街地には約40台もの豪華な祭車(山車)が出され、太鼓と鉦(かね)を鳴らしながら町を練り歩きます。祭りは深夜〜未明にかけても続くのが特徴で、その壮絶な叩き出しの音は町中に響き渡り、参加者の熱気と一体感を感じることができます。
伝統と地域文化の象徴とも言えるこのお祭りは、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
今年の祭車(山車)の順番は?
日本一やかましい祭 #桑名 #石取祭✨
6/1(日)14時から #桑名宗社(春日神社) で本楽日の祭車渡祭の順番を御神籤で決めます✨
この御神籤占式には約40の参加町の祭事長が正装の紋付で集結✨
緊張感漂う空気の中順番が決まると歓声が上がったり🤩
見どころのひとつです✨
👇令和6年公式ガイドブックより pic.twitter.com/tRDLPVx854— 住吉浦休憩施設 (@987sumiyoshi) May 12, 2025
そんな石取祭ですが、本楽日に行われる祭車渡祭の順番を御神籤(おみくじ)占式で決めることでも有名です。”春日神社の神さまに日頃の感謝の気持ちを伝え、今年の石取祭の渡祭の順番を神さまに教示頂く”という何とも厳かな祭礼です。
この御神籤占式には参加する約40町の祭事長が正装の紋付袴姿で集結します。大変厳かで緊迫感をまとう雰囲気は、まるで映画のワンシーンのよう。この催しには、石取祭に関係する町内の方々も多く集まるので、順番が決まると歓声が上がったり、一喜一憂されたりという姿を見られるのも祭典前の見どころのひとつです。
今年も渡祭順を決める「御神籤占式」が2025年6月1日(日)に桑名宗社にて執り行われ、全39町の渡祭順が決定しました。
花車と呼ばれトップバッターを飾る「渡祭1番目」は『西鍋屋町』、末車と呼ばれフィナーレを彩る「渡祭39番」は『花街川口町』となりました。
「日本一やかましい祭り」石取祭🔥
御籤占式で渡祭の順番が決定。
今年は39台の祭車が参加予定🎶熱気あふれる桑名の夏、楽しみですね🎊
#石取祭 #日本一やかましい祭り #桑名 #桑名宗社 pic.twitter.com/TD5ssURYjK
— 桑名市観光協会 (@kuwana987kankou) June 2, 2025
「日本一やかましい」と言われる理由は?
桑名石取祭が「日本一やかましい祭り」と称される理由は、なんといっても太鼓と鉦の激しい音響です。
祭車には大太鼓が設置されており、それに小太鼓と鉦が加わり、休むことなく鳴らされます。参加者は手袋をはめ、バチを握りしめて一心不乱に叩き続ける姿が特徴的。しかもこの「叩き出し」は深夜〜早朝にかけて行われ、まさに眠れぬほどの騒がしさです。
この音を競い合うように各町の祭車が進むため、音の戦闘を繰り広げているかのような光景は圧巻。観客の胸にも響くその轟音と、祭車同士がすれ違うときの迫力は他の祭りでは味わえない醍醐味です。
試楽・本楽の詳細スケジュール
2025年の桑名石取祭は、以下の日程で開催予定です。
【試楽(しがく)】2025年8月2日(土)
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昼間:祭車の展示、準備
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夕方〜夜:市街地を中心に練り歩き開始
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深夜:各町の祭車が鐘と太鼓を打ち鳴らして市内を巡行
【本楽(ほんがく)】2025年8月3日(日)
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18:00頃〜:本楽宮入り開始(春日神社へ祭車が集結)
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21:00〜翌2:00:叩き出しのクライマックス、宮入りの終盤
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翌未明:終了・各町へ帰還
※正確なスケジュールは変更される場合があります。随時、公式サイトや観光協会からの発表をご確認ください。
見どころや注目ポイントは?
桑名石取祭には数多くの見どころがあり、何を重点的に見ようか迷ってしまいますよね。特に以下の5点は盛大なメインイベントとなっているため、要チェックしておくことでお祭りの魅力をたっぷり味わうことができるでしょう。
毎年約40台前後が彩る豪華な祭車(山車)
各町ごとに作られた個性あふれる装飾が施された祭車は、それぞれ異なる彫刻や金具が使われており、まるで走る美術品。夜には提灯が灯され、幻想的な姿に。
日本一うるさい祭りの由来「太鼓と鉦の響き」
迫力のある叩き出しはまさに「音の芸術」。最高潮に達する宮入りの時間帯には、再度音の洪水に包まれます。
夜間の提灯行列
暗闇の中をゆっくり進む提灯に照らされた祭車は、日中とは違った趣。カメラマンにも人気の撮影ポイントです。
宮入りの瞬間
春日神社に向かって一斉に祭車が突入するクライマックスは、圧巻の一言。地元町民の誇りと熱意が伝わる瞬間です。
深夜から始まり続く活気
試楽日は午前0時の春日神社宮司の叩く神楽太鼓を合図に一斉に叩出し、 夕刻より各組内を曳き回し(ひきまわし)していきます。
本楽の翌22時頃の各町解散時まで続くのが特徴。夜の涼しさの中、深夜の街を照らす山車の明かりと音が幻想的です。
花火大会はあるの?実施の有無をチェック!
結論から言うと、桑名石取祭に花火大会はありません。
一部で「花火が上がる」と誤認されている情報も見られますが、石取祭は太鼓と鉦による曳き回しと神事が中心です。
なお、同時期に別イベントとして「桑名水郷花火大会」が毎年7月末に開催されています(2025年は7月26日予定)。
こちらは揖斐川河畔で1万発の花火が打ち上げられる人気イベントですが、石取祭とは別開催ですので混同しないようご注意ください。
初めて行く人向けの注意点
1. 交通規制に注意
石取祭の開催中は桑名市中心部が広範囲で車両通行止めになります。電車やシャトルバスの利用がおすすめです。
2. 混雑覚悟で早めの移動を
祭車が動く時間帯は特に混雑します。場所取りは早めに、動きやすい服装・靴で参加を。
3. 夜間イベントに備えて防寒&虫よけ対策
深夜まで開催されるため、軽めの上着や虫よけスプレーの持参を忘れずに。
4. トイレ・ベビー設備の事前チェックを
仮設トイレは設置されますが混み合うため、事前に設置場所を確認すると安心です。
まとめ
桑名石取祭は、単なる夏のイベントではなく、地域の伝統と誇りが受け継がれる大切な祭りです。太鼓と鉦の音に包まれながら、夜の街を進む祭車の姿はまさに壮観。花火はありませんが、それ以上に心に響く体験が待っています。
2025年もその熱気は変わらず。初めての方も、毎年訪れる人も、この記事を参考にぜひ準備を整えて、あなただけの石取祭を楽しんでくださいね。
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