おばなざわ花笠まつりは、山形県尾花沢市で毎年8月27日・28日の2日間にわたり開催される夏の一大イベントです。花笠踊り発祥の地として知られる尾花沢で、色鮮やかな花笠を手にした踊り手たちが一斉に舞う姿は圧巻。夜には提灯の灯りに照らされ、幻想的な雰囲気の中で繰り広げられるパレードは観客を魅了します。東北有数の祭りで、観光と合わせて楽しむ人も多いのが特徴です。今年も市街地を中心に盛大に開催される予定で、地元住民や観光客で大きな賑わいを見せるでしょう。
この記事では、開催概要やスケジュール、祭りの歴史、他の花笠祭りとの違い、初心者におすすめの観覧方法などを詳しくまとめました。ぜひ、当日の計画にお役立てくださいね。
イベント概要
尾花沢は花笠踊りの発祥地として知られ、地域の伝統や文化を今に伝える夏の一大行事として親しまれています。例年、約10万人もの人々が訪れ、街全体が祭りの熱気に包まれます。
初日の27日(水)は「諏訪神社例大祭」が催され、神輿や囃子屋台、豊年踊りの行列が市内を練り歩きます。翌28日(木)は「花笠踊り大パレード」が行われ、約2,000人の踊り手が色鮮やかな衣装と伝統の笠回しで街を華やかに彩ります。メイン会場は県道120号沿いの中央駐車場周辺(セブンイレブン尾花沢中町店北側)で、両日とも無料で観覧可能となっています。28日には有料観覧席も設置され、食事を楽しみながらパレードをゆったり観覧できます。
項目 | 内容 |
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イベント名 | おばなざわ花笠(はながさ)まつり2025 |
開催日時 | 2025年8月27日(水)〜8月28日(木) |
開催場所 | 山形県尾花沢市 県道120号中央駐車場周辺 |
例年の来場者数 | 約10万人規模(2024年度参考) ※毎年、尾花沢市人口を大きく超える観客が訪れています。 |
有料観覧席・入場料 | 有料観覧席あり(パレード専用、事前販売)/来場・観覧自体は無料 |
お問い合わせ先 | 尾花沢市観光物産協会 |
公式サイト | 尾花沢観光公式サイト 観光物産協会公式サイト |
周辺マップ | 【山形県尾花沢市 県道120号中央駐車場周辺】
【中町商店街付近】 |
詳細スケジュール・イベントプログラム
8月27日のプログラム
会場イベント
時間 | 催し物 | 場所 |
---|---|---|
10:00〜21:00 | 物産コーナー(交流都市特産品) | イベント会場(中央駐車場) |
14:40〜17:00 | パフォーマーたつみショー | イベント会場(中央駐車場) |
17:00〜 | チャレンジ花笠(花笠踊り体験会) | イベント会場(中央駐車場) |
18:00〜 | 野尻太鼓披露 | イベント会場(中央駐車場) |
18:30〜 | 神輿渡御(友愛会ほか) | 露天エリア |
19:00〜 | 尾花沢花笠太鼓披露 | イベント会場(中央駐車場) |
19:00〜 | 踊り屋台さくら号 踊り披露 | 旧しらはぎ銀行跡地 |
地元団体による民謡や舞踊などの伝統芸能が披露され、尾花沢の文化を感じることができます。
屋台の出店
地元グルメやお土産品を販売する屋台が並び、祭りの雰囲気を盛り上げます。
「チャレンジ!花笠!」体験
花笠踊りの達人から直接指導を受けられる体験イベントが開催され、初心者でも楽しめます。
地域の交流の場
地元住民と観光客が一堂に会し、交流を深めることができる機会となります。
まつり行列(町内巡行)
時間 | 行程 | 場所 |
---|---|---|
09:00 | 出発 | 諏訪神社前 |
09:30 | 到着 | 諏訪十字路 |
10:10 | 到着 | 二藤商店入口 |
10:50〜11:15 | 休憩 | 第1リオンドール前 |
11:25 | 通過 | 奥町通り(鐘撞堂前) |
12:10 | 通過 | 奥町郵便局前 |
12:30 | 通過 | 四ツ角商店街 |
13:05〜13:20 | 休憩 | 王将石材店さん前 |
13:45 | 通過 | 旧百貨店跡 |
14:05 | 通過 | エーワン民謡館前 |
14:30〜14:50 | 休憩 | 理容まみやさん前 |
15:10 | 通過 | 市役所南側駐車場スロープ入口 |
15:30 | 通過 | マルハン駐車場 |
16:20 | 通過 | 尾花沢小学校西側 |
17:20 | 到着(ゴール) | 山形銀行尾花沢支店前 |
諏訪神社から出発した神輿が町内を巡り、地域の安全と繁栄を祈願します。
囃子屋台の演奏
伝統的な囃子屋台が町内を練り歩き、祭りの賑やかさを一層引き立てます。
豊年踊りの披露
地域ごとの豊年踊りが行われ、地域の歴史や文化を感じることができます。
休憩ポイントでの交流
途中の休憩ポイントでは、観客と踊り手が交流する場面も見られ、温かい雰囲気が広がります。
8月28日のプログラム
会場イベント
時間 | 催し物 | 場所 |
---|---|---|
10:00〜21:00 | 物産コーナー(交流都市特産品) | イベント会場(中央駐車場) |
10:00〜 | 尾花沢中学校吹奏楽部演奏 | イベント会場(中央駐車場) |
13:00〜14:00 | 山口岩男 オンステージ | イベント会場(中央駐車場) |
14:00〜14:45 | 花笠踊りコンテスト | イベント会場(中央駐車場) |
14:45〜15:00 | 土搗き演舞(安久戸流保存会) | イベント会場(中央駐車場) |
15:45〜 | オープニングセレモニー | 本部前 |
ステージ上での花笠踊りコンテストが開催され、各団体の踊りを間近で観覧できます。
屋台の出店
地元グルメやお土産品を販売する屋台が並び、祭りの雰囲気を盛り上げます。
観覧席の設置
製麺星川さん南側に観覧席が設置され、食事を楽しみながらパレードを観覧できます。
地域の交流の場
地元住民と観光客が一堂に会し、交流を深めることができる機会となります。
花笠踊り大パレード
時間 | 催し物 | 場所 |
---|---|---|
16:00〜20:00 | 花笠踊り大パレード | 県道120号〜市街地一帯 |
19:00〜 | 花笠踊り大共演(参加団体ステージ演舞) | イベント会場(中央駐車場) |
20:00〜 | 尾花沢花笠太鼓披露 | イベント会場(中央駐車場) |
約2,000人の踊り手が参加し、花笠踊りが町内を練り歩きます。
華やかな衣装と笠回し
色とりどりの衣装と笠回しが見どころで、迫力満点のパフォーマンスが楽しめます。
地域ごとの特色ある踊り
地域ごとに特色ある踊りが披露され、尾花沢の多様な文化を感じることができます。
観客との一体感
観客と踊り手が一体となり、祭りの熱気と興奮を共有することができます。
花笠踊りコンテスト
山形花笠まつりでは、踊りの技術や表現力を競う「花笠踊りコンテスト」が開催されます。これは、事前に申し込んだ団体がステージで競い合うステージコンテストと、パレードに参加している団体の中から一番魅力的な団体を来場者が投票で決める沿道コンテストの2つの形式で行われます。
ステージコンテスト
ステージ上で、各団体の特色ある花笠踊りが披露されます。ここでは、踊りの正確さ、表現力、そして団体としてのまとまりなどが審査のポイントとなります。迫力ある踊りを間近で見ることができ、各団体の練習の成果を感じられるのが魅力です。
項目 | 内容 |
開催日時 |
令和7年8月28日(木)午後2:00〜午後2:45
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開催場所 | 未定 |
参加団体 |
事前エントリー団体
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内容 |
ステージ上で花笠踊りを披露し、踊りの正確さや表現力などを競います。
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持ち時間 |
1団体あたり3分40秒
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沿道コンテスト
こちらは、花笠まつりのパレードに参加している団体を対象としたコンテストです。審査員は、パレードを見に来ているすべての人。飛び込みで企画に参加でき、初めて訪れる方でも一気に臨場感が増して楽しめますよね。あなたが「一番ステキだ!」と感じた団体に投票することができます。投票はスマートフォンから簡単にできるので、ぜひパレードを楽しみながらお気に入りの団体を見つけてみてください。
項目 | 内容 |
開催日時 |
令和7年8月28日(木)午後4:00〜午後8:00
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開催場所 |
パレード沿道全域
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参加団体 |
パレードに参加する各団体
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内容 |
パレードを鑑賞している来場者の投票で、一番魅力的な団体を決定します。
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審査員 | ご来場の皆様 |
投票方法 |
パンフレット記載のQRコードまたは特設ウェブサイトから投票
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会場エリアとパレードルートについて
メイン会場は尾花沢市の国道13号周辺。市街地のメインストリートを中心に、南北へ約1kmのコースで行われます。パレードは夕方から夜にかけて進行し、沿道には観覧席や屋台が並んでいます。
お祭りの混雑状況は?
尾花沢市の人口は約1.5万人程度ですが、花笠まつりの期間中は延べ数万〜10万人が訪れ、街の人口の数倍にあたる観光客でにぎわいます。

特にパレードのフィナーレでは、沿道が観客で埋め尽くされるほどで、東北の中規模祭りとしては非常に高い集客力を誇っています。
おばなざわ花笠まつりの歴史や由来
尾花沢は花笠踊りの発祥地とされ、もともとは民謡「花笠音頭」に合わせて踊られてきました。昭和39年に市民総踊りとして発展し、現在の「おばなざわ花笠まつり」として定着しました。山形市の「山形花笠まつり」と並び、県内で高い知名度を誇る祭りのルーツでもあります。
山形花笠まつりとの違いは?
例年8月初旬に山形市で行われる「山形花笠まつり」は参加団体数・観客数ともに東北最大級ですが、尾花沢の祭りはより地域に根差した温かみのある雰囲気が特徴です。踊りに参加できる「チャレンジ花笠」など体験型の取り組みも多く、観光客が気軽に参加できる点は尾花沢ならではといえます。
初めての人向けおすすめ観覧方法
- 有料観覧席を事前に予約すれば、ゆったり座ってパレードを楽しめる
- 初日は子どもや地域団体中心なので家族連れにおすすめ
- 最終日の市民総踊りと花火は迫力満点で見逃せない
- アクセスや駐車場は混雑必至のため、アクセス記事で事前確認がおすすめ
まとめ
おばなざわ花笠まつりは、花笠踊り発祥の地・尾花沢ならではの伝統と温かみを感じられる夏の一大イベントです。観客でも踊りに参加できる「チャレンジ花笠」など、他の大規模祭りにはない魅力があります。今年も盛大に開催され、東北の夏を彩ることでしょう。
お祭りをスムーズに楽しむためにも、事前に日程やスケジュールを確認して、自分に合った観覧スタイルを選ぶのがおすすめです。訪れるたびに「地域と観光が一体となった熱気」を実感できるとの声が多いお祭りとなっています。ぜひ山形でしか味わえない花笠の魅力を、この夏の終わりに体験してみてくださいね。
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