松阪市の夏の風物詩、「愛宕山龍泉寺 火祭・火渡り」が2025年も例年通り7月24日に開催されます。伝統の護摩焚きと勇壮な火渡りに加え、第4回子ども火まつりでは屋台・ゲーム・餅まき・松阪牛牛丼販売などのイベントも盛りだくさん。初めての方にも家族連れにもぴったりなイベント内容です。
こちらの記事では、アクセス・駐車場・交通規制・休憩設備・必見スポットまで徹底解説。炎と子どもたちの笑顔が交差する一日を、前日から準備万端で楽しむための参考にぜひお役立てください。
イベント概要
暑い夏を吹き飛ばす迫力と笑顔が満載!愛宕山龍泉寺で7月24日(木)に行われる伝統行事「火祭・火渡り」は、17:00から柴燈護摩(せとごま)が本堂で行われ、祈祷の後、19:30~21:00頃まで参拝者が赤々と燃え盛る護摩木の上を渡る迫力の火渡りがあります。松阪祇園まつりと並ぶ夏の注目イベントです。その一方、「子ども火まつり」は今回で第4回目。午前10時から夜まで、子どもが主役の夏祭り要素満点の内容。屋台、ゲーム、スタンプラリー、太鼓演奏、餅まき、松阪牛牛丼の振る舞い、フードパントリーなどファミリー層に大人気。護摩祈祷見学から火渡り体験まで、家族で「伝統」に触れられる素敵な一日に。
イベント名 | 愛宕山龍泉寺(あたごさんりゅうせんじ) 火祭・火渡り&子ども火まつり |
開催日時 | 2025年7月24日(木)10:00~21:00(火渡りは19:30~21:00) |
階催場所 | 愛宕山龍泉寺 〒515-0037 三重県松阪市愛宕町1丁目4 |
例年の来場者数 | 数百人~1000人規模(地元ファミリーから参拝者まで幅広く集う) |
有料観覧席 | なし(火渡りは自由参加/観覧無料) |
お問い合わせ先 | TEL:0598‑21‑2931(愛宕山龍泉寺) |
公式サイト | 松阪市観光協会・愛宕山龍泉寺公式情報ページ |
周辺マップ | 【愛宕山龍泉寺】 〒515-0037 三重県松阪市愛宕町1丁目4 |
「愛宕山龍泉寺 火祭・火渡り」の歴史的背景
愛宕信仰と火伏せの信仰
「火祭・火渡り」は、愛宕山に祀(まつ)られる「愛宕権現(あたごごんげん)」に由来します。愛宕権現は、火伏せの神として古くから信仰されており、日本各地にある愛宕神社や寺院で「火防(ひぶせ)の神様」として親しまれています。
特に農村や町家が密集した地域では、火災は大変な災厄。そこで、火難を避けるために護摩を焚いて祈祷し、人々が炎の上を渡って身を清め、無病息災・家内安全を祈願するという火渡りの修験道的行事が生まれました。
龍泉寺の火祭もその流れを汲んでおり、炎を通して自身の穢れを祓い、魂を浄化するとされています。
龍泉寺と修験道の関わり
愛宕山龍泉寺は、松阪市の高台にある天台宗の古刹で、古くから山岳信仰・修験道の霊場とされてきました。現在も行事を司るのは「山伏(やまぶし)」と呼ばれる修験者たちで、彼らが執り行う「柴燈護摩(さいとうごま)」は、本格的な儀式として知られています。
この護摩は、
- 杉の葉などを積んだ護摩壇に火をつけ
- 火炎の中で不動明王や諸仏を供養し
- 人々の厄除けや願望成就を祈る
という修験道の伝統儀式。ただ見るだけでなく、実際にその炎の上を素足で渡る「火渡り」体験こそが、信仰と儀式を結びつける最大の要です。
一般参加型の火渡りの意味
この火渡りは、もともとは修行僧や山伏の荒行でしたが、龍泉寺では誰でも参加できる開かれた宗教行事として伝えられています。子どもから高齢者までが、緊張と敬意の中で火を渡ることで、自身の心の迷いや災いを焼き尽くし、新たな一歩を踏み出すという「再生」の意味が込められています。
また、毎年7月24日という固定の開催日は、火除けの信仰を象徴する旧暦の愛宕神社の例祭日に準じているともいわれています。
「子ども火まつり」の意義と始まり
「子ども火まつり」は、比較的新しい取り組みであり、2022年から始まった今年で第4回目の開催を迎える地域イベントです。コロナ禍を経て、「子どもたちにもっと笑顔を、地域に元気を」という願いのもとで始まりました。
特徴的なのは、以下のような地域連携の姿です。
- 地域の小学生(6年生)や児童クラブが運営や準備に携わる
- 地元の福祉団体、NPO、企業が連携して屋台や遊び場を提供
- 子ども食堂や防災教育も兼ねた「フードパントリー」や「備蓄米配布」も実施
つまり、ただの「子ども向け夏祭り」ではなく、未来の地域を担う子どもたちが主役になる“学び”と“育ち”の場としての役割も担っているのですね。
愛宕山龍泉寺の火祭は、古来より伝わる日本人の火に対する畏敬と感謝の信仰を現代に伝える貴重な文化遺産です。そして、その伝統の傍らで育まれる「子ども火まつり」は、次世代の地域文化の継承者たちを育む教育的・社会的な試みとされています。
この2つの行事がひとつの会場で融合していることこそが、松阪という地域の豊かさと、人々の温もりを物語っています。
当日の詳細スケジュール
※昨年度のイベント内容を参考にしたものです。変更も予想されます。
-
10:00〜:子ども火まつりスタート(屋台、ガチャ、太鼓演奏、スタンプラリー、餅まきなど)
-
17:00〜:柴燈護摩(せとごま)火除祈祷(本堂)
-
19:30〜21:00:火渡り(山伏導師の儀式・参加者は列になり火上を進む)
-
途中:子どもイベントも夜まで継続、ゲームや軽食も
※当日記念パンフレットにて最終確認を推奨します。
アクセス方法
電車の場合
-
JR・近鉄「松阪駅」から徒歩約10分。
松阪駅東口から進み、住宅街を抜けるルートです。
車の場合
- 伊勢自動車道「松阪IC」から東へ車で約20分。
- 主要国道「368号」「42号」から市街地を経由し松阪駅周辺へ。
※周辺道路は狭いため、時間に余裕を持ってご来場ください。
バス
松阪市内循環バスあり。「松阪駅前」⇔「愛宕町」停留所
「愛宕町」バス停留所から徒歩数分ほど。
その他交通手段
松阪駅観光案内所などで自転車レンタル可の利用が可能。
交通規制
-
当日夕刻~火渡り終了(約19:00~21:00)は、会場付近での車両進入規制あり。
-
松阪市管轄駐車場および周辺道路が封鎖される可能性あり。
-
混雑が予想されるため、公共交通・徒歩がおすすめ。
周辺の駐車場
松阪駅東口市営駐車場
収容台数約150台、24時間営業。徒歩15分圏内。
ビジネスホテル併設駐車場
平日無料、休日有料。事前予約が必要な場合あり。
周辺コインパーキング
駅周辺に点在。20〜30分歩く距離。
出店・屋台情報など
※昨年度の内容を参考にしたものです。配布物については大幅な変更も予想されます。お目当てのものがある際は、公式お問い合わせ先に要確認を推奨します。
-
屋台:鉄板焼き、かき氷、綿菓子、ジュースなど定番から地元名物まで。
-
松阪牛牛丼振る舞い:500円、有料券あり、限定約500食
-
フードパントリー:アルファ米、ハンドジェル配布(防災・衛生対策)
お手洗い・ベビーコーナー・休憩所
-
トイレ:龍泉寺内に男女仮設トイレ有。夏季混雑時は行列あり。
-
おむつ替えスペース・ミルク室:簡易ブース提供あり。ベビーカーにも対応。
-
休憩所:本堂横にベンチ・休憩スペース有。日陰あり。
見どころは?
-
火渡り:山伏が導く勇壮な儀式に続き、参拝者が護摩火上を渡る神秘と決意。
-
子ども火まつり:地域ボランティアや児童クラブの6年生が企画運営するスタンプラリーやクイズ大会。
-
太鼓演奏・餅まき・ゲーム:夏祭り定番の熱気と遊び要素。
-
松阪牛牛丼:地元食材を楽しめる振る舞いメニューで味覚でも満足。
必見!穴場スポット
-
山門前の石段上から見下ろす火渡り:全体が見渡せ、炎と人々が織り成す景色が圧巻。
-
護摩焚き直後の本堂前:炎と煙の演出を間近で体感。
-
スタンプラリーチェックポイント:子どもの笑顔が間近に見られる。
-
夕暮れ時に境内を歩くルート:夕涼みしながら混雑を避けるベストルート。
まとめ
炎の儀式に身をゆだね、夏の病を祓う「火渡り」と、子どもたちの笑い声が響く「子ども火まつり」。愛宕山龍泉寺の火祭・火渡りは、厳かな伝統行事と地域が一体となったファミリー向けイベントが融合する、夏の絶好の遊び場です。烈火を前に足を踏み出すその瞬間は、日常では味わえない感動を呼び覚まします。一方、小さな参加者の目が輝く子ども火まつりでは、スタンプラリーや太鼓、餅まきに三重の美味しい牛丼と、遊びの要素たっぷり。訪れる皆が同じ場所で異なる楽しみを見つけられるのが魅力です。
アクセスは徒歩やバスがおすすめ。駐車場は八分程度の余裕をもち、午前中からのゆとりある行動が鍵です。ベビーや小学生連れには休憩・授乳スペースもあり気軽に参加可能。夜の火渡りが始まる前に、お子さんと食べ歩き・ゲームなどで腹ごしらえを済ませておくのがベストタイミングです。
地元の人も県外の方も、家族でもひとりでも味わえる一日です。今年の夏は松阪・愛宕山で、炎と笑顔に包まれた特別な体験をしてみませんか?
松阪市の伝統と地域に深く根ざす、炎と笑顔の祭典。詳細や最新情報はお問い合わせ先・公式サイトでご確認ください。ご家族でのお越しになることで、よりかけがえのないひとときの思い出づくりとなるでしょう。
コメント