福島県会津若松市を彩る伝統の三日間「会津まつり」が、2025年9月19日(金)〜21日(日) に開催されます。本祭は、会津藩の歴史や先人への感謝の意を込めた行事が織り交ざり、地元住民だけでなく全国から訪れる観光客にも人気です。提灯行列や会津磐梯山踊り、会津藩公行列、日新館童子行列・鼓笛隊パレードなど、歴史絵巻と華やかなパフォーマンスが街中を包みます。
この記事では祭りの概要からスケジュール・プログラム、見どころ、特別ゲスト、屋台・グルメ、周辺観光スポット情報まで、完全ガイドをお届けします。さらにアクセス方法・周辺の駐車場や交通規制情報、観覧スポットなどを事前にチェックしておけば、より快適に・より深く会津まつりを楽しめるでしょう。
イベント概要
会津まつりは、歴史的な地域行事として、会津藩藩士や先人を顕彰しながら市民・観光客が伝統文化と地域の誇りを体感できる祭りです。街を彩るパレードや行列、踊り、そして夜に灯る提灯など、視覚的にも感情的にも強い印象を残す催しが続きます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント名 | 会津まつり 2025 |
| 開催日時 | 2025年9月19日(金)~9月21日(日) |
| 開催場所 | 鶴ヶ城本丸、会津若松市中心部(神明通り等) |
| 例年来場者数 | 約20万〜30万人 |
| 有料観覧席・入場料の有無 | 基本無料。藩公行列などに有料観覧席ありの案内も過去あり。詳細は要問合せ。 |
| お問い合わせ先 | 会津まつり実行委員会 事務局/会津まつり協会 TEL:0242-23-4141 FAX:0242-23-4343 Mail:matsuri@aizukanko.com |
| 公式サイト | 会津まつり協会(会津若松観光情報) 会津若松観光ナビ |
| 周辺マップ |

屋台なども含めて、会津の食・歴史・祭り文化が三日間で凝縮される、秋の風物詩となっています。
会津まつりとは?
歴史について
会津まつりの起源は 1928年(昭和3年) に、秩父宮雍仁親王と会津藩主・松平容保の孫娘 松平勢津子(節子)様の御成婚を祝した提灯行列にあります。
その後、戊辰戦争で亡くなった会津藩士など先人の慰霊と地域の復興を願う意味が加わり、地域の歴史と誇りを伝える行事として発展しました。
由来について
“会津藩の復権” を象徴する儀礼として、お祝いの提灯行列がまず行われ、それが祭り全体の出発点となりました。提灯の灯りは希望と光を、行列や踊りは地域の団結と歴史への敬意を示しています。

祭り名「会津まつり」はその名の通り、会津の文化・歴史・住民の絆を祝う「まつり」なんですね。
イベントスケジュール
以下は、2025年の3日間の主なプログラムを日別に整理したものです。
| 日付 | 主な行事 | 開始時間/備考 | 会場等 |
|---|---|---|---|
| 9月19日(金) | 提灯行列 | 18:00出発(出発式17:45予定) | 鶴ヶ城本丸~神明通り |
| 会津磐梯山踊り | 19:00~20:30 | 神明通り | |
| 9月20日(土) | 先人感謝祭 | 8:30~9:10(予定) | 鶴ヶ城本丸 特設ステージ |
| 会津藩公行列 | 出陣式ののち市内巡行(10:30頃など) | 鶴ヶ城本丸スタート、市内中心部 | |
| 会津磐梯山踊り | 同夜 19:00~20:30 | 神明通り | |
| 9月21日(日) | 日新館童子行列・鼓笛隊パレード | 10:00出発(出発式9:30)鼓笛隊パレードなど午前中中心 | 市内各所~鶴ヶ城本丸または中心部通り等 |
会津まつりの見どころ
会津藩公行列
総勢およそ500〜600名が武者姿、姫君などに扮し、鶴ヶ城を起点に市内を練り歩く大規模な行列。

歴史絵巻のような荘厳さと華やかさが何とも魅力的ですね。
提灯行列と夜の会津磐梯山踊り
初日の夕方に灯りをともした提灯を持って歩く行列、続いて「会津磐梯山の民謡」に合わせて踊る輪踊り。

夜の静けさと灯りの幻想的な雰囲気が印象的です。参加する方々の想いのこもった提灯と踊りは、胸に響く懐かしささえ感じられ、観客の心に多くの感動を刻むことでしょう。
日新館童子行列・鼓笛隊パレード
子どもたちが歴史衣装に身を包み、鼓笛隊を率いて市内を行進。地域の未来と伝統を感じさせる、心温まる催し。

若さゆえに滲み出る活気と、沿道からのたくさんの声援で、熱気に包まれたパレードですね。子供達ならではの団結力の披露に、これまた感動が巻き起こります。
先人感謝祭および式典
2日目午前に、戊辰戦争での戦没者等先人への感謝と鎮魂を願う儀式。静かながら祭り全体の精神性を深める場面。

厳かな空気に包まれた祭礼を観覧できるこの場面。一度はお祭りの歴史を深く感じられる始まりの儀式に訪れてみるのも、一生ものの思い出になるでしょう。
祭り屋台グルメ
屋台では地元の名物が多数出店。会津ソースカツ丼や山塩ラーメン、焼きそば、食べ歩きスイーツなど、祭りの賑わいの中で食も楽しめる。

美味しそうな屋台グルメがずらりと、オシャレに軒を並べていますね。お祭りならではのこの雰囲気を美味しいグルメと楽しめるのもまた魅力のひとつですよね。
アクセス方法・駐車場・交通規制情報など
屋台やキッチンカーの出店について

グルメは地元のソウルフード(会津ソースカツ丼、山塩ラーメンなど)をはじめ、定番の焼きそば・たこ焼き・りんご飴・わたがしなど種類豊富に揃っているようです。どれも食欲をそそられるメニューで溢れています♪
会津まつり
夜の部に出陣!
会津磐梯山踊り、見様見真似でやってみる!始まる前に屋台で腹ごしらえ。
祭りと言えばやはり屋台ですよね☺️ pic.twitter.com/eZ9NgDWKHq— トモ@ポケモンGO (@tomotenor_poke) September 23, 2023
#金プレス
会津まつり屋台準備中ですよ pic.twitter.com/RpW9AhV9Jo— イタリー (@DSTPn8aYfNHSDyB) September 19, 2025
会津まつり初日🤞
暇だったから友達と屋台見に来たんだけど、時間が早すぎてまだ全然やってなかった(阿呆)
屋台でお昼ご飯買うつもりだったのが買えなくなったので、南京のラーメン😌
(ほぼ確で明日のお昼も南京のラーメンなので、普段は選ばないみそコーンラーメンにしました☺) pic.twitter.com/fpOkJmQWeX— 颰 ‘//, (@Hayden_te_078) September 22, 2023
今年の特別ゲストは?
綾瀬はるかさん
- 2025年の会津まつりにもゲストとして参加することが確定しています。
- 会津若松市の発表によれば、9月20日の会津藩公行列に特別参加するということです。
- 綾瀬さんが会津まつりに参加されるようになったきっかけは、2013年のNHK大河ドラマ『八重の桜』で会津出身の”主人公・新島八重”を演じたことです。
- 綾瀬さんは2014年から毎年参加しており、2025年は11回目の参加となるとの報道があります。(コロナ禍による影響で藩公行列が中止になった2020年もトークショーに出演されています。)
その他、特別ゲスト参加者は?
今野敏さん(小説家)
作家の今野敏氏は、会津ゆかりの武術家・武田惣角と柔術家・西郷四郎を描いた小説「惣角流浪」「山嵐」の執筆を通じて会津との深いつながりを築いてきました。今年で11回目となる藩公行列参加では、戊辰戦争時の会津藩家老・西郷頼母(たのも)役を担当します。
千田嘉博さん(城郭考古学者)
城郭考古学者の千田嘉博氏が初めて藩公行列に参加します。演じるのは江戸初期に蒲生氏に続いて会津を統治した加藤嘉明(よしあき/よしあきら)役。加藤嘉明は前任地の伊予国(現愛媛県)で松山城を建設した築城技術の専門家として名を馳せた人物です。主催者側が「城郭に精通した千田氏にこそ演じていただきたい」と要請したことが参加のきっかけとなりました。
サワヤン兄弟(ユーチューバー、観光大使)
ウクライナ系YouTuberとして活動するサワヤン兄弟は、今年7月に会津若松市の観光大使に就任しました。藩公行列では、国内外からの参加者で構成される「狙撃隊」の一員として行列に加わります。
特別ゲストが参加する催しは?
以上の特別ゲストの方たちは、会津藩公行列(2025年9月20日)に参加予定です。
観覧場所
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王道スポット:鶴ヶ城本丸(特に出陣式などの行事を間近で見るならここ)
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神明通り:行列・踊りなど幅広く見渡せ、道幅もあり写真撮影に適している。沿道に有料観覧席が設置されることも。
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穴場スポット:鶴ヶ城体育館前の交差点など、行列が曲がる地点で角度がつくためバランス良く見える。混雑は比較的緩やか。
周辺観光施設
会津まつりを訪れる際に合わせて楽しめる観光地をまとめてみました。
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鶴ヶ城(若松城/会津若松城)・天守閣郷土博物館・茶室麟閣
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会津武家屋敷で伝統的な武家文化に触れる
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御薬園(会津若松市の庭園)
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白虎隊記念館
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七日町通り(古い蔵や歴史的建築が残る街並み散策)
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会津東山温泉など温泉地での滞在もおすすめ。ゆったり過ごしたい方には最適。
会津まつりを楽しむコツ
- 目的に応じて日を選ぶこと
祭りのメイン「藩公行列」を見るなら2日目、幻想的な夜の雰囲気を味わいたいなら初日がおすすめ。 - 時間帯の工夫
朝や夕方前なら混雑が比較的落ち着く。夜の行事は人が多いため、早めに観覧場所を確保。 - 観覧席を活用する
有料観覧席が設けられることがあるので、確実に良い場所で見たい場合は事前にチェック・予約。 - 交通・移動手段をしっかり計画
公共交通機関の利用、市中心部の交通規制・駐車場の場所・混雑状況などを確認しておくとスムーズ。 - 服装・持ち物に注意
夜は気温が下がる場合あり。歩きやすい靴、雨具、携帯充電器等。祭り会場まで歩くことも多いため準備を。
まとめ
会津まつりは、伝統と歴史、地域の精神が詰まった、秋の会津を代表する一大イベントです。提灯行列の灯りが闇を染め、会津磐梯山踊りの輪が人々を繋ぎ、総勢500〜600名の会津藩公行列が歴史の絵巻を織り成す姿には、圧倒されると同時に深い感動を覚えます。
そして、子どもたちの童子行列・鼓笛隊パレードや先人感謝祭が祭りに温かさと祈りの要素を添え、観る側にも考える余白を与えてくれます。屋台グルメや街並み散策、夜の灯りの風情など、五感で楽しめる要素が満載です。混雑や交通規制が予想されるため、日程選び・観覧場所・アクセス方法・天候対策をしっかりと計画することが、祭りを100%楽しむ鍵となるでしょう。

会津若松の歴史・風情・人情に触れるこの祭りは、観光客にとっても地元の人にとっても、心に残る時間になること間違え無しです。ぜひスケジュールを確かめて、この秋は会津まつりへ足を運んでみてください。




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