麻布十番納涼祭は、東京都港区の麻布十番商店街を舞台に、毎年夏に開催される活気あふれる祭りです。国内外から多くの人が訪れ、バラエティ豊かな屋台やイベント、音楽ステージが楽しめることで有名です。2025年は8月23日(土)・24日(日)の2日間にわたり開催予定。
この記事では、開催日や詳細スケジュール、歴史や見どころなどを徹底解説します。初めて訪れる方も、毎年楽しみにしている方も、事前情報を押さえておくことでより充実した時間が過ごせます。
イベント概要
項目 | 内容 |
---|---|
イベント名 | 麻布十番納涼祭(あざぶじゅうばんのうりょうさい)2025 |
開催日時 | 2025年8月23日(土)・24日(日) |
開催場所 | 東京都港区・麻布十番商店街 |
例年来場者数 | 約30〜40万人 |
入場料 | 無料 |
お問い合わせ先 | 麻布十番商店街振興組合 TEL:03-3451-5812 |
公式サイト | 麻布十番商店街 |
周辺マップ | 【麻布十番商店街】 |

ECO&CLEANの取り組みや子どもも安心して楽しめる環境づくりが行われ、世代を問わず多くの人々に愛され続けています。海外からの観光客も多く訪れ、地域住民と商店街が一体となって盛り上げるこの祭りは、東京の夏を代表する風物詩となっています。
どんなお祭り?
麻布十番納涼祭とは?
麻布十番納涼祭は、東京・港区麻布十番商店街を舞台に毎年8月下旬に開催される、地域最大級の夏祭りです。地元商店や飲食店の出店に加え、世界各国の料理や文化が楽しめる「国際バザール」、全国の特産品を集めた「おらがくに自慢」コーナー、ステージでの音楽・ダンス・伝統芸能など、多彩な催しが2日間にわたって繰り広げられます。入場は無料で、例年約30万人が訪れる人気イベントですが、2019年には約44万人が来場した記録もあります。商店街全体が歩行者天国になり、昼から夜まで夏の熱気に包まれます。
麻布十番商店街一帯が歩行者天国となり、普段は車が行き交う街の中心部が完全に歩行者のためのスペースに変わります。100以上の店舗が出店予定という規模は、商店街の既存店舗に加えて全国各地からの出店者も含んだ数字で、まさに日本全国の味覚が麻布十番に集結する食の祭典としての一面も持っています。

商店街の地形を活かした会場レイアウトは、メインストリートを中心として放射状に広がる路地にも出店が配置され、探検するような楽しさがあります。普段は静かな住宅街の一角にある隠れた名店も、この期間だけは祭りの雰囲気に包まれ、地域住民と来訪者の交流の場となっているんですね
主催者の想いと運営体制
麻布十番商店街振興組合が主催するこの祭りは、単なる商業イベントではなく、地域コミュニティの結束を深める重要な年中行事として位置付けられています。商店街、地域の皆様の協力によって開催されるこの祭りには、「1.ルールを守って安全、安心を目指します!2.ECO & CLEANに向けて、ゴミの削減を目指します!3.子どもたちと一緒に楽しむ!」という明確な理念が掲げられており、持続可能な地域イベントとしての側面も重視されています。
開催日と時間
2025年の麻布十番納涼祭は、8月23日(土)・24日(日)の2日間開催されます。
開催時間は両日とも15:00〜21:00(予定)です。
昼間はゆったりとした雰囲気で買い物やグルメを楽しみ、日没後は提灯とネオンの灯りが会場を彩り、一層お祭りムードが高まります。週末のため、特に夕方から夜にかけては混雑が予想されるので、初めて訪れる方は余裕を持って行動すると安心です。
8月23日(土)と8月24日(日)の2日間という開催設定は、お盆休みの終盤に位置し、夏休みを満喫する家族連れから、東京に戻ってきた人々まで幅広い層が参加しやすいタイミングとなっています。15:00から21:00までという時間設定も絶妙で、午後の暑さが和らぐ頃から始まり、夜の涼しさとともに祭りの雰囲気が最高潮に達するよう計算されています。
この時間帯設定には、麻布十番というエリアの特性が深く関わっています。平日は国際色豊かなビジネスパーソンが行き交う洗練された街並みが、祭りの時間になると一変し、浴衣姿の家族連れや友人グループで賑わう庶民的な空間へと変貌を遂げます。15時のスタート時には比較的ゆったりとした雰囲気で、商店街の老舗店主との会話を楽しむことができ、夕方以降は徐々に活気が増し、21時の終了時間まで祭りの興奮が続きます。
イベント詳細スケジュール
2025年もステージイベントや各エリアでの催しが予定されています。
公式パンフレットによると、主なプログラムは以下の通りです。
8月23日(土) スケジュール
時間 | イベント名 | 場所 | 内容 | 対象年齢 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
15:00-15:30 | オープニングセレモニー | メイン会場 | 太鼓演奏、挨拶、祭りの幕開け | 全年齢 | 開会宣言 |
15:30-17:00 | お囃子パフォーマンス | Aエリア特設ステージ | 伝統的なお囃子演奏 | 全年齢 | 地元囃子保存会 |
16:00-18:00 | ふれあい子供コーナー | Cエリア | ヨーヨー釣り、輪投げ、スーパーボールすくい | 子供中心 | 家族連れに人気 |
17:00-19:00 | ステージ10-BANG | メイン特設ステージ | 音楽ライブ、パフォーマンス | 全年齢 | 地元アーティスト出演 |
18:00-20:00 | 納涼盆踊り大会 | Dエリア広場 | 伝統的な盆踊り、飛び入り参加歓迎 | 全年齢 | 浴衣着用推奨 |
19:00-20:30 | 夜の音楽ステージ | Aエリア特設ステージ | ジャズ、ポップス演奏 | 全年齢 | 大人向けプログラム |
20:30-21:00 | 提灯点灯式 | 商店街全体 | 祭り提灯の一斉点灯 | 全年齢 | 写真撮影人気時間 |
8月24日(日) イベントスケジュール
時間 | イベント名 | 場所 | 内容 | 対象年齢 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
15:00-16:00 | 子供向けワークショップ | Cエリア | 提灯作り、お面作り体験 | 子供中心 | 材料費別途 |
15:30-17:30 | 寄席・落語会 | 特設寄席会場 | プロ落語家による公演 | 全年齢 | 座席数限定 |
16:00-18:00 | 国際交流ステージ | Bエリア特設ステージ | 各国文化紹介、民族舞踊 | 全年齢 | 麻布十番ならでは |
17:00-19:00 | ふれあい子供コーナー | Cエリア | 金魚すくい、射的、くじ引き | 子供中心 | 土曜日と一部内容変更 |
18:00-19:30 | 納涼盆踊り大会 | Dエリア広場 | 盆踊り+フォークダンス | 全年齢 | 国際色豊かな構成 |
19:30-20:45 | フィナーレコンサート | メイン特設ステージ | 合唱、和楽器演奏 | 全年齢 | 祭りのクライマックス |
20:45-21:00 | エンディングセレモニー | メイン会場 | 閉会挨拶、来年への期待 | 全年齢 | 祭りの締めくくり |
両日共通の常設イベント
屋台・グルメエリア
エリア | 営業時間 | 主な内容 |
---|---|---|
組合員手づくりの店 | 15:00-21:00 | 商店街老舗・名店の特別メニュー |
おらがくに自慢 | 15:00-21:00 | 全国各地の郷土料理・特産品 |
国際屋台エリア | 15:00-21:00 | アジア・ヨーロッパ系エスニック料理 |
伝統屋台コーナー | 15:00-21:00 | たこ焼き、焼きそば、かき氷など |
特別企画
- 麻布十番商店街スタンプラリー:15:00-20:30
- 浴衣コンテスト:18:00-19:00(両日開催)
- 写真撮影スポット:終日利用可能
- 休憩所・授乳室:パティオ十番内に設置

なお、プログラムは天候や混雑状況により変更となる可能性があるため、当日は公式サイトや商店街内掲示のスケジュールを確認しましょう。
お祭りの歴史と背景
麻布十番納涼祭のルーツ
昭和時代の商店街活性化イベントにあります。1970年代後半、地元商店街が中心となり、地域の絆を深める場として納涼祭を企画したのが始まりです。
麻布十番は江戸時代から栄えた門前町で、明治以降は商業と住宅が混ざる国際色豊かな街として発展してきました。その特性を活かし、地元店舗に加えて各国の大使館や外国人コミュニティが参加する「国際バザール」が生まれ、今や祭りの象徴的コンテンツとなっています。平成以降はテレビや雑誌でも取り上げられる人気行事となり、現在では東京都内有数の夏イベントとして定着しました。
第59回という重みのある歴史
今回で第59回を迎える麻布十番納涼祭は、半世紀以上にわたって地域住民に愛され続けてきた歴史があります。昭和40年代に始まったこの祭りは、当初は商店街の夏の売上向上と地域の結束を目的とした小規模なイベントでしたが、時代とともに規模を拡大し、現在では東京を代表する夏祭りの一つとして全国的な知名度を誇るようになりました。
戦後復興期から高度経済成長期、そしてバブル経済とその後の平成不況、令和の新時代に至るまで、日本社会の変遷とともに歩んできたこの祭りには、各時代の社会情勢が色濃く反映されています。特に1980年代後半から1990年代にかけてのバブル経済期には、麻布十番エリア全体が注目を集めるようになり、祭りの規模も飛躍的に拡大しました。
地域密着から都市型イベントへの発展
初期の麻布十番納涼祭は、地域住民同士の交流を深める町内会レベルのイベントでした。商店街の店主たちが手作りで運営し、近隣住民が家族連れで参加する、まさに下町の夏祭りの典型的な形態でした。しかし、麻布十番という立地の特殊性から、次第に周辺地域からの来訪者も増加し、口コミやメディアの注目を集めるようになりました。
1990年代に入ると、東京の都市開発が進む中で、麻布十番エリアも大きく変貌を遂げました。高層マンションの建設や外国人居住者の増加により、街の国際色が一層豊かになり、祭りにも多様な文化的要素が取り入れられるようになりました。現在では、和太鼓や盆踊りといった日本の伝統的な祭り要素と、国際的な音楽パフォーマンスや多国籍料理が融合した、他では味わえない独特の祭り文化が形成されています。
商店街主導による継続の力
多くの地域イベントが行政主導や大企業のスポンサーシップに依存する中で、麻布十番納涼祭が半世紀以上継続できている理由は、商店街振興組合を中心とした地域主導の運営体制にあります。商店街の各店舗が資金面だけでなく、企画・運営・清掃まで全ての面で協力し合う体制が確立されており、この結束力が祭りの持続可能性を支えています。
また、世代交代が進む中でも、先代から受け継がれた「地域への愛」と「おもてなしの心」が若い世代の店主たちにも引き継がれており、伝統を守りながらも時代に適応した新しい試みを積極的に取り入れる柔軟性も備えています。
麻布十番エリアの特色
国際的住環境と伝統商店街の絶妙な調和
麻布十番エリアの最大の特徴は、国際色豊かな住環境と昔ながらの商店街が共存している点です。周辺には各国の大使館が点在し、外国人居住者も多く、日常的に多様な文化が交わる国際的なエリアでありながら、商店街には江戸時代から続く老舗や昭和の香りを残す個人商店が軒を連ねています。
この独特な環境が生み出す文化的多様性は、納涼祭においても顕著に現れます。日本の伝統的な祭り料理である焼きそばやたこ焼きと並んで、本格的なエスニック料理や各国の伝統菓子なども楽しむことができ、まさに「世界の食文化が集まる夏祭り」としての側面を持っています。
セレブエリアでありながら下町情緒を保つ稀有な街
麻布十番は東京でも屈指の高級住宅地として知られ、著名人や経済界の有力者も多く住む「セレブエリア」としてのイメージが強い地域です。しかし、実際に足を運んでみると、高級ブティックや洒落たレストランと並んで、昔ながらの豆腐屋や煎餅店、老舗の和菓子屋などが自然な形で共存しており、都心にありながら下町的な人情味あふれる雰囲気を残しています。
この二面性こそが麻布十番納涼祭の魅力の源泉となっています。普段は敷居が高く感じられる高級店も、祭りの期間中は気軽に楽しめる価格設定で特別メニューを提供し、一方で庶民的な屋台グルメも充実しているため、あらゆる層の来場者が自分なりの楽しみ方を見つけることができます。
見どころは?
主な見どころ
- 国際バザール:世界各国の料理や雑貨が並び、異国情緒あふれるエリア
- おらがくに自慢コーナー:日本全国の特産品や郷土料理を楽しめるブース
- 地元商店街グルメ:老舗和菓子、人気パン屋、創作料理店など商店街ならではの味
- ステージパフォーマンス:音楽・ダンス・伝統芸能が時間ごとに登場
- 夜のライトアップ:提灯や看板が照らす麻布十番の夜景は写真映え抜群
『おらがくに自慢』ブースで全国物産展の魅力を楽しむ
日本各地の特産品や自慢の味が楽しめる『おらがくに自慢』ブースは、麻布十番納涼祭の最大の見どころの一つです。北海道から沖縄まで、全国各地の自治体や生産者が直接出店し、その土地ならではの特産品を販売します。これは単なる物産展を超えて、日本全国の食文化や伝統工芸に触れることができる貴重な機会となっています。

特に注目すべきは、普段は現地でしか味わうことのできない地方の隠れた名産品や、生産者が直接調理する郷土料理を東京で体験できることです。例えば、岩手県からは本場のわんこそば、長崎県からはちゃんぽん、沖縄県からはサーターアンダギーなど、各地域の代表的な味覚が一堂に会します。
商店街老舗・名店の特別メニュー
麻布十番商店街には、創業100年を超える老舗から、ミシュランガイド掲載の名店まで、食の宝庫と呼ぶにふさわしい多彩な店舗が軒を連ねています。納涼祭の期間中は、これらの名店が特別に屋外での販売や、普段とは異なる祭り限定メニューを提供します。

特に人気が高いのは、高級フレンチレストランが提供する祭り価格のクレープや、老舗寿司店の特製手巻き寿司、有名パティスリーの限定スイーツなどです。普段であれば予約困難な名店の味を、気軽にテイクアウトで楽しめるのは、まさに祭りならではの特権といえるでしょう。
初めて参加する人へのアドバイス
- 早めに到着:17時以降は混雑ピーク。屋台や人気店は売り切れも早いので、開場直後の来場がおすすめ。
- 現金の用意:一部店舗は電子決済対応ですが、現金しか使えない屋台も多いため、小銭や千円札を多めに準備。
- 動きやすい服装と靴:会場は徒歩移動が基本で、石畳のエリアもあるためスニーカーやサンダルが◎
- 水分補給:夏の屋外イベントのため、ペットボトルや水筒持参が安心。
- 帰りの混雑対策:終了時間直後の駅は非常に混雑するため、少し早めに移動するとスムーズ。
まとめ
麻布十番納涼まつりは、59年の歴史を誇る東京を代表する夏祭りで、麻布十番商店街を舞台に開催されます。老舗や名店の特別メニュー、日本各地の特産品、国際色豊かなグルメなど100以上の店舗が並び、昼は食べ歩きやショッピング、夜はライトアップと音楽で非日常の空間を楽しめます。下町情緒と国際的な雰囲気が融合し、家族連れ・カップル・友人同士から海外観光客まで、誰もが気軽に参加できるのが魅力的ですね。

事前にスケジュールやアクセスを確認すれば、混雑の中でも効率よく満喫できる特別な2日間となるでしょう。ぜひ今年の夏は麻布十番で、現代と下町の情緒を融合した歴史ある風情とグルメをご堪能してみてください。
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